23価肺炎球菌ワクチンの効果と副反応について
🔷ワクチンの効果
肺炎球菌には93種類の血清型があり、定期接種で使用される「ニューモバックスNP(23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン)」は、そのうちの23種類の血清型に効果があります。
また、この23種類の血清型は、成人の重症の肺炎球菌感染症の原因の約7割を占めるという研究結果があり、これは、肺炎全体の約2割を占めると言われています。
🔷ワクチンの副反応
接種した方の5%以上に局所の疼痛、熱感、膨張、発赤が認められます。また、わずかに、筋肉痛、倦怠感、違和感、悪寒、頭痛、発熱等の症状がみられることもありますが、いずれも症状は軽度で2~3日で消失します。
重大な副反応としては、アナフィラキシー、血小板減少、ギランバレー症候群、蜂巣炎様反応があります。
ただし、肺炎球菌ワクチンは国内において20年以上の使用実績がありますが、局所反応の頻度は高く報告されているものの、安全性については大きな問題は認められておりません。