開成町では、環境問題への取り組みとして、『"環境に優しい町"資源循環型社会』の構築をめざしており、この基本方針に基づき、「みどりの資源化事業」として、『生ごみ』、『剪定枝』を「廃棄物」としてではなく、有効な有機質資源ととらえ、これを『堆肥化』し、生産された堆肥を、農業で再利用することによって、「ごみ減量・再資源化」と共に、「資源を循環して使用していく社会」の構築を図ることを目的として始めた事業です。
平成12年5月、本格稼働に向けた実験プラントとして「開成町グリーンリサイクルセンター」を建設し、生ごみと剪定枝の堆肥化に向けた実験を始めました。平成16年10月から施設を金井島へ移設し本格稼動し、『剪定枝』の搬入、『堆肥』の販売を行っております。
事業の趣旨に、ご理解のうえご利用していただきますよう、ご協力をよろしくお願いします。
【この事業推進に至る背景・経緯】
現在、農地を見ると、近年の化学肥料の発達と、これに伴う大量投入によって従来 ″本来の土″が持っていた能力が落ち、やせた、堅く固まった ″土″となっている状況にあります。
一方、家庭から排出される、生ごみ・剪定枝葉は、年々排出量が拡大し、これらは、ごみ焼却場で焼却され、焼却灰として最終処分場で埋め立てられている状態にありますが、視点を変えて見れば、「生ごみ・剪定枝葉」は、本来的には「大地から生まれた有機質を含んだ有効な資源」であることに注目しました。
そこで、これを堆肥化し、農地(大地)に返すことにより、太古の昔から自然の中で行われてきた、腐葉土による土地を肥沃化に役立てられるのではないかと検討されたのが始まりです。
【資源循環型社会・みどりの資源化事業】
今回、開成町総合計画の基本目標でもあります『環境に優しいまち″資源循環型社会″を推進する中で、「大地から得られたものを大地に返す。」ことを目標に、「生ごみ・剪定枝」から「堆肥」を作り、堆肥を農業利用することによって、「資源の有効活用・再資源化」と「資源の循環」を図ることを目的とした、『みどりの資源化事業』を始めました。
この事業を通して、「資源の有効活用・再資源化」を図るとともに、開成町が目指す、
【食品(野菜等)→消費者→生ごみ→堆肥化→農業生産者→食品(野菜等)→消費者→生ごみ→堆肥化→農業生産者・・・・】
といった「資源を循環して利用する社会(資源循環型社会)」の構築を図っていくものです。